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女性用だけじゃない!男性用ピルの使い方

2020年03月09日

女性にとっての避妊法は、数々の選択肢があると言えます。
低用量ピルをはじめとしてペッサリーや子宮頚管キャップ、殺精子剤ジェルやフィルムなど色々です。
一方従来の男性避妊の場合は、大きく分けると2つの選択肢しかありませんでした。
その1つ目はコンドームとなりますが、実際の失敗率は18パーセントに及ぶとされています。
そのため、妊娠の危険度は高いものがあります。
但し使用のタイミングや、使用法が適切なら危険度は減少します。

男性避妊のもう一つの方法が、精管切除手術です。
これは復元手術が困難であり、実際に受けている割合は極めて低いと言えます。
また手術に対する恐怖感もあります。
それに対して現在注目され始めているのが、薬剤による男性避妊です。
これまでの避妊は女性側に負担がかかるケースが多かったわけですが、男性避妊でその負担が大幅に軽減されることになります。
何よりも計画外妊娠を防げるので、妊娠の恐怖が解消できます。

男性避妊用のピルは科学的に実現が困難だとされてきました。
特に副作用の危険があるので、開発されてもなかなか認可されなかった現実があります。
それに対して女性用の低用量ピルは、1960年にFDA(米食品医薬品局)によって認可されています。
数種類のホルモンによって排卵が抑制されるわけで、男性に対する避妊薬開発の足がかりとなりました。

男性用ピルの開発は数十年に及び、ようやく精子生成を抑制する仕組みが明らかになりました。
そのカギを握るのが男性ホルモンのテストステロンで、プロゲスチンという物質との組み合わせによって精子生成が減少されます。
しかしながら、テストステロンは経口摂取では、体内排出される特性があります。
そのためにピルではなく、注射などに頼るしかありませんでした。
加えて生殖腺だけでなく、他の器官にも影響を与える副作用がありました。

長年の研究の結果ガンダルサという植物の葉に、受精能力を低下させる成分が含まれていることが明らかになりました。
ガンダルサを配合した錠剤で治験した結果、99パーセントの避妊成功率をあげました。
それによって男性用ピルの開発が将来を期待されています。

ガンダルサが効く?男性が避妊する時代へ

インドネシアと国境を接するニューギニア島では、ガンダルサの葉に避妊効果があることが先住民の間で知られていました。
インドネシアの研究チームはガンサルサを採取して、数百人に及ぶ男性治験者を集めました。
そしてガンサルサの葉から製造した男性用避妊ピルの効果を調べたわけです。
因みに研究チームは政府機関である家族計画調整委員会とインドネシアの名門大学の研究者によって構成されていました。

男性用避妊ピルは精子の受精能力を抑え、卵子の中に侵入できないようにするものです。
女性用ピルのようなホルモン対応ではないので、服用に伴う副作用などは殆どありません。
服用回数に関しては、女性用ピルと同様に1日1回で大丈夫と言われています。
事実ニューギニアの先住民は、性交渉の30分前に服用するだけでした。
但し現在では性交渉の1時間前の服用が推奨されています。

男性用ピルに関する重篤な副作用は、報告されていません。
治験者の中には体重が増加したケースがありますが、健康的には問題ないと言えます。
逆に性欲が高まって、パートナーに喜ばれるケースもあります。
一方ホルモン由来の女性用ピルの場合、吐き気や不正出血などの副作用が少なくありません。
その意味においてガンダルサ由来のピルは安全性が高いと言えます。

男性用ピルを服用した治験者の場合、生殖能力回復には約1ヶ月かかりました。
それだけ避妊効果が高いことの証で、規則正しく服用すれば満足できる効果が得られると言えます。
インドネシアの研究チームは評価が高く、臨床試験の結果については相当な信頼性があります。
それでも、実用化されるにはさらに大規模な検証が必要とされたことになります。
それでも将来的には、検証の課題もクリアされると言えます。

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